ビットコインFX

仮想通貨レンディングの仕組み|金利から読み取る取引所のリスク

仮想通貨(暗号資産)レンディングとは、仮想通貨を一定期間ロックする事で金利を受け取る事ができる資産運用方法です。

この記事では仮想通貨レンディングを利用する個人投資家側ではなく、取引所側が、レンディングで預かった資産をどのように扱っているのか?をご紹介したいと思います。

ヒロ

あまり相場への影響の話ではありませんが、場合によっては相場以上に大きなリスクを背負う事になるということを理解するべき内容となっています。

 

sweetstrader

sweetstraderです!  本日のテーマはぼくから解説します。 個人的にはこれから説明するリスクを内包しながら金利が5%は低すぎて有り得ないと考えています。

仮想通貨(暗号資産)レンディングとは

仮想通貨(暗号資産)レンディングとは、仮想通貨を取引所や他の投資家に貸し金利を享受するものです。

日本ではGMOコイン、bitbank、コインチェックの3社が行なっており、海外ではpoloniexが代表的な取引所です。

日本の金利は期間や金額によって異なりますが、大体5%が上限金利となっています。

レンディングで貸した仮想通貨はどのように扱われるか

取引所が借りた仮想通貨の主な利用用途は

①顧客へ支払いのために充当する

②海外取引所の他仮想通貨の調達用の担保資金とする

この2つが考えられます。

①の場合はホットウォレットに残しておくための在庫になります。

②の資金移動は下記の図の通りです。
例として10BTCを借りて金利5%の支払いの場合の資金フロー図です。

ここでみなさん疑問に思う点があると思います。

「仮想通貨レンディングを利用して仮想通貨取引所に貸した仮想通貨は顧客資産ではないのか?」ということです。

答えは「NO」です。

これは分別管理という規定が日本ではJVCEAが協会規則で定めており、自主規制なものの実質強制力のある規定として仮想通貨取引所は理解しています。

背景に金融庁が存在し、JVCEAと金融庁はツーカーという理由があります。
守らないと業務改善命令が出るのは日の目を見るよりも明らかなためです。

 

ヒロ

NO!「顧客資産として扱われない」という回答には驚きですね。 そうなると、それなりにリスクが伴いそうです。

 

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ここから仮想通貨レンディングのデメリットについて解説したいと思います。

仮想通貨レンディングは分別管理対象外


仮想通貨レンディングサービスで貸した仮想通貨は分別管理対象外となっています。

分別管理とは、利用者(個人投資家)の仮想通貨については仮想通貨を含む自己資金とは分けて管理しないといけないというものです。

現在、顧客資産である仮想通貨についてはコールドウォレットで保管することを社内規定として定めている取引所が多く、顧客資産の仮想通貨は厳格な資金管理が行われている状況になっています。

しかし、仮想通貨レンディングサービスで貸した仮想通貨に関してはこの分別管理の対象から外され、借りている間は自己資金で管理していいという整理となっています。

つまり貸した仮想通貨は自己資金として仮想通貨取引所で利用されているため、ハッキングされた場合で倒産した後に返還される可能性が大きく低下してしまうデメリットが有ります。

では図でそのリスクを説明したのでご覧ください。
10BTCを仮想通貨レンディングサービスで仮想通貨取引所に貸した場合と利用しなかった場合で分けています。
海外取引所でハッキングがあり資金が返還されるかどうかを表しています。

まずはレンディングサービスは利用せず、仮想通貨取引所に保管している場合です。

この場合の顧客資産はコールドウォレットで管理されているため、仮想通貨取引所が破綻するしないに関わらず仮想通貨自体は返還されることになります。

これが分別管理で規定されている理由です。

では仮想通貨レンディングサービスを利用して、仮想通貨取引所に仮想通貨を貸した場合は下記のようになります。

この場合顧客が貸した仮想通貨は、自己資金として海外の仮想通貨取引所に調達用担保資金として利用されることもあります。

そしてその取引所が利用している部分も含めてハッキングがあった場合、海外取引所から出金が出来ず、日本の仮想通貨取引所が倒産に追い込まれる可能性があります。

その場合個人投資家が貸した仮想通貨については、分別管理対象外で必ず守るべき資産から分けられているため、返還されてないリスクが発生します。

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仮想通貨レンディングサービスの金利から判断する仮想通貨取引所のリスクは

ここまでの説明から、仮想通貨レンディングサービスで借りた仮想通貨は仮想通貨取引所にとって資金繰りため、とても大切な資金源となっていることがわかります。

つまり仮想通貨レンディングサービスの金利というのは仮想通貨取引所の資金繰りが困窮しているかを表す指標にもなり得るということです。

金利の変動から想定される状況は以下の通りとなります。

考え方は銀行の融資金利と同じです。
借りたい場合は金利を高くして資金を集めますが、必要がない場合は金利が低ければとりあえず借りておくというスタンスになります。

この動きをマーケットの変動と関連して考えた場合下記の整理になります。

これは例として日本のアルトコインの購入が盛り上がった場合を考えてみましょう。
海外取引所ではBTCやUSDT等を担保にアルトコインを調達するケースが多いです。

そのため日本人のアルトコイン買いの取引量が膨らむと、その調達のための担保とするBTCが不足する自体に陥ります。

そうした場合、この仮想通貨レンディングサービスでBTCを借りるニーズが発生するため金利を高くして借りにいく動きが出ることになります。

このように金利だけで色々なことが判断できるようになります。

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現在の金利ではあまりにも個人投資家が不利

個人的には現在の最大5%前後の金利というのはあまりにも低いと言わざる得ません。

値動きは1日10%以上動くこともある商品を一年間で5%しか金利がつかないということに違和感を感じます。

レンディングサービスには価格変動リスク以外にデフォルトリスクも内包しています。

しかし一年間5%しか貰えないにも関わらず、ハッキングが当たり前のように起きている仮想通貨の全資産をリスクに晒すことは個人的に賢明な判断ではないと考えています。

もう一度投資家が考えるべきは長期で保有するからといって短絡的に仮想通貨レンディングサービスを利用するのではなく、そのリスクに対して金利水準が正しいと言えるのか自分自身で考えることが大切です。

また金利が今後変動してきたら、仮想通貨取引所の資金繰りを想像したり、マーケットがどのように動いているかをチェックし頭の中で整理出来るようになると、今後の仮想通貨を取引するにあたって大きな材料になるかもしれません。

ヒロ

どの投資においてもそうだけど、リスクを事前に把握しないといけないね。

 

sweetstrader

そうですね。 投資にリスクはつきものですので、そのリスクに見合ったリターンがあるのか、バランスは考えたいですね。

 

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ABOUT ME
sweetstrader
大学時代から投資に目覚めFXで2年間で100万を1500万まで殖やし、その後銀行でポートフォリオ運用、元3メガ系証券会社のFX、クレジットトレーダーを経験したむっちゃ内容濃いsweetなブログを運営中♪